How to survive in Zimbabwe
今日はこのハイパーインフレの下、人々がどのように生活を成り立たせているのかについて少し考えます。
ちなみに現在のレートは、
チェックレート(RTGS) 1US$=約10trillionZW$(かなりの速度で下がり続けてます。実勢レートに近づいてきました)
キャッシュレート 1US$=約15millionZW$(かなりの速度で上がり続けています)
公式レート 1US$=約100,000ZW$(論外)
です。
現在銀行からの預金引き出し限度額は、個人が100millionZW$で法人が50millionZW$です。月曜日から個人の引出限度額が上がるという噂もありますが、謎です。というか実際キャッシュが足りない状況で限度額だけ挙げても意味はないと思いますが。
このような状況下では、給与をジンバブエドルでもらっている人達には大打撃です。
というのも給料は数ヶ月に一度しか見直されないためです。(例えばある月の給料が100millionZW$(現在7US$相当)でも、その翌月には給料の価値はもはや、US$換算で何ドルの価値があるかわからない。ジンバブエドルの価値がさがるため)。これではどうにもなりません。人々は外貨と物にしか価値を見いだせなくなるが、それもなかなか手に入れられない。
教師や公務員の給与は、最近詳しく知りませんが多くても5US$程度のZW$でしょう。
物価の大半はもはや日本と同程度です。
前置きが長くなりましたが、ではどうやって彼らは生活しているのか?
大きくその要因として二つ上げられると思います。
・海外在住の親戚等からの仕送り
・闇市場で野菜やお菓子、生活必需品等の販売
まず一つ目の仕送りは、比較的経済が安定している南アやボツワナ、ザンビア等に家族(親戚も含む)のうちの誰かが出稼ぎに行き、そこからジンバブエに外貨を送金する方法。
二つ目の闇市場の件は、自分の家の庭で育てている野菜を販売したり、海外や国内の特定の場所に生活必需品を仕入れにいき、それをジンバブエで高値で販売し利益を得るという方法です。この方法で、引き出し限度額を超えるZW$を入手することができる。
これは副業として行っている人が多いです。闇市場に物を横流しする方が、本業よりお金を得る事が出来ます。前述したように給料は低くても、物価の大半は日本と同程度なので。
では何故本業を辞め、このような仕事に専業しないのか?
本業についている限り、少ないかもしれませんが健康保険等の社会保障を得る事ができますし、本業があることで自分の名誉にもつながるのでやめない。闇市場で物を売る事等は、無職扱いされる傾向があるからです。
公式に発表されている、失業率80%という数字にはこのような物売りの人達は含まれていないと思います。
これでは不十分かとは思いますが、このようにして一般人はこのハイパーインフレの中を生きている訳です。
このような事が出来なかったり、手段の無い人の生活が本当の困窮状態であるのは言うまでもありません。

ジンバブエ最大級雑貨マーケットの物売りたち。もちろん子供も手伝っています。

ジンバブエ最大級衣料品マーケットで。これはほんの一部。くわえているのはフリージットと呼ばれるチューペットのようなもの。筆者の現在の重要な水分摂取源。
ちなみに現在のレートは、
チェックレート(RTGS) 1US$=約10trillionZW$(かなりの速度で下がり続けてます。実勢レートに近づいてきました)
キャッシュレート 1US$=約15millionZW$(かなりの速度で上がり続けています)
公式レート 1US$=約100,000ZW$(論外)
です。
現在銀行からの預金引き出し限度額は、個人が100millionZW$で法人が50millionZW$です。月曜日から個人の引出限度額が上がるという噂もありますが、謎です。というか実際キャッシュが足りない状況で限度額だけ挙げても意味はないと思いますが。
このような状況下では、給与をジンバブエドルでもらっている人達には大打撃です。
というのも給料は数ヶ月に一度しか見直されないためです。(例えばある月の給料が100millionZW$(現在7US$相当)でも、その翌月には給料の価値はもはや、US$換算で何ドルの価値があるかわからない。ジンバブエドルの価値がさがるため)。これではどうにもなりません。人々は外貨と物にしか価値を見いだせなくなるが、それもなかなか手に入れられない。
教師や公務員の給与は、最近詳しく知りませんが多くても5US$程度のZW$でしょう。
物価の大半はもはや日本と同程度です。
前置きが長くなりましたが、ではどうやって彼らは生活しているのか?
大きくその要因として二つ上げられると思います。
・海外在住の親戚等からの仕送り
・闇市場で野菜やお菓子、生活必需品等の販売
まず一つ目の仕送りは、比較的経済が安定している南アやボツワナ、ザンビア等に家族(親戚も含む)のうちの誰かが出稼ぎに行き、そこからジンバブエに外貨を送金する方法。
二つ目の闇市場の件は、自分の家の庭で育てている野菜を販売したり、海外や国内の特定の場所に生活必需品を仕入れにいき、それをジンバブエで高値で販売し利益を得るという方法です。この方法で、引き出し限度額を超えるZW$を入手することができる。
これは副業として行っている人が多いです。闇市場に物を横流しする方が、本業よりお金を得る事が出来ます。前述したように給料は低くても、物価の大半は日本と同程度なので。
では何故本業を辞め、このような仕事に専業しないのか?
本業についている限り、少ないかもしれませんが健康保険等の社会保障を得る事ができますし、本業があることで自分の名誉にもつながるのでやめない。闇市場で物を売る事等は、無職扱いされる傾向があるからです。
公式に発表されている、失業率80%という数字にはこのような物売りの人達は含まれていないと思います。
これでは不十分かとは思いますが、このようにして一般人はこのハイパーインフレの中を生きている訳です。
このような事が出来なかったり、手段の無い人の生活が本当の困窮状態であるのは言うまでもありません。

ジンバブエ最大級雑貨マーケットの物売りたち。もちろん子供も手伝っています。

ジンバブエ最大級衣料品マーケットで。これはほんの一部。くわえているのはフリージットと呼ばれるチューペットのようなもの。筆者の現在の重要な水分摂取源。
⇒comment
No title
紙幣をいくらか持って帰ってきてくれないか?美術的な利用をしたいのですが
No title
>hanam02
おー紙幣は持って帰るから、おっけー。今の紙幣は分からんけど、旧紙幣(デノミ前)は持って帰るつもりやから。
おー紙幣は持って帰るから、おっけー。今の紙幣は分からんけど、旧紙幣(デノミ前)は持って帰るつもりやから。
No title
写真はもしやムバレですか?だとしたらなつかしい…
それにしても去年も同じぐらいのときに、紙幣不足になりましたけど、もはやそれ以上ですね…
それにしても去年も同じぐらいのときに、紙幣不足になりましたけど、もはやそれ以上ですね…
No title
>しんたろー
写真はムバレやでー。どうぞ懐かしんでください。
去年は新紙幣発行に伴って、今までの紙幣が使えんくなるから紙幣が不足っていう感じやったはずやけど、今回はただ紙とインクがなくて紙幣不足やからねー。
写真はムバレやでー。どうぞ懐かしんでください。
去年は新紙幣発行に伴って、今までの紙幣が使えんくなるから紙幣が不足っていう感じやったはずやけど、今回はただ紙とインクがなくて紙幣不足やからねー。