ストライキ

今日、またYahooのトップページにジンバブエの事が。

<ジンバブエ>新学期の開始延期 給料未払いで教師らスト


えっ、これって今更、大々的にニュースになることなんですか?
ストで新学期が始まる日程が変わるなんて、今までもよくありましたけど。
4年制の大学は8月からストで閉まったままですけど。
まあ別にニュースにする程のことでもないですね。もはや、ジンバブエにおいては。

ストなんてもうひと月ふた月に一回はやってるし。
給料未払いって、その未払いの給料の額なんて、ほんと知れてると思います。
彼らの生活の足しになるような額だとは思えません。
おそらくストで出来た時間を副業に充ててるのだと思います。そっちの方が儲かるからです。
けど、教師を辞めないのは社会的信用や保険のため。

学校が始まっても、教師はほとんど学校にいなかったりするので、授業は行われず、子供達が遊んでるだけ。
学校に教師が居ないのは、前にも書いたかもしれませんが、

銀行に並ぶため
パンを買うため
副業のため


この3つが大きな理由です。

あと、その記事の中に
「新学期からの授業料を「外貨払い」にするかどうか検討に入った。授業料は3カ月で約300米ドルが必要」
とありましたが、公立の学校に子供を通わせている家庭(国民の大半)に、この授業料を払える訳がありません。

ジンバブエにおける教育はもう崩壊してます。
過去の教育水準の高さで、現在なんとか国としての体裁をたもっているようなもんです。
今の子供達が、将来大人になったとき、様々な状況はもっと酷くなるのではないでしょうか。

PC120009+
車のエンジンの押しがけをしている学校の先生達
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あるべき近代化と急速な近代化

現代社会において日本は、様々なテクノロジーや技術を持ち、発展された社会であるというのは疑いようの無い事だと思う。
世界的に見てもそれは、かなりの高いレベルを保っていると言える。
それに伴う、さまざまな弊害があるとは思いますけど。

現代の日本の発展は、戦後から高度経済成長を経て、日本人が手にした物だと思う。
戦後何も無いところから始まり、多くの人々の努力が積み重なったものだと思う。
そこには、日本人自身が日本のために手に入れてきたものが多くある。
それは必要に応じ、より便利に、より豊かになるために考えられた物が、日本人の手によって多くの段階を経て、なされた物なのだと思う。
だから我々は、それらを今必要とし、十分に利用する事が出来るのだと思う。


ただ多くの発展途上国の場合は、それと訳が違う。
彼らの現在得たはずの近代化は、自分自身で得た物とは違うのだ。
旧宗主国であったり、援助という名で介入する先進国に依る部分が大きい。
時には我々の都合で、近代化がなされたのである。
それは段階もなく、急速なものだといえる。

そういった近代化が、僕は正しいとは思えない。もちろんその全てを否定する訳ではないのだが。
ただ、そこには近代化を行う側の都合が含まれる。
もちろんされる側は、植民地の関係であっても、援助であってもそれを断らない。
前者はそれが国としての意思になりうるし、後者はタダで入って来るものを拒む必要はどこにもないので。

けど、他者に行われた近代化は間違いなく混乱を生む。
それが一般市民に必要でなくても否応なくはいってくるし、そういうことにより社会のシステムそのものが変わってしまう事もあり得るからだ。
だから、僕はこれらが正しい事とは言えないと思う。

援助なんて非常に難しいし、特に日本はそれが下手だと思う。
お金をばらまくだけでは何の意味も無いのだ。
今、ODA(Official Development Assistance)の総額が減ってきているといっても、外交という名の下に無駄に使われているお金は非常に多いと思う。
協力隊事業だって、かなり無駄に使われている部分は多い。

植民地なき今、援助のあり方を考えないと、それが被援助国に十全な近代化を促すはずなのに、彼らの中に混乱を生み、我々の税金を無駄にするだけだと思う。

Diamond

あけましておめでとうございます。
なにかと忙しく、更新まったく出来ていませんでした。
まあ日本にいると、ジンバブエの事がほとんど分からないので、書ける事も少ないですが。

今回はダイヤモンドの話です。
あまり有名ではありませんが、ジンバブエでもダイヤモンドは産出されます。
映画「Blood Diamond」で有名なシエラレオネのように、紛争が起こるほど産出される訳ではありませんが。

余談になりますが「Blood Diamond」は良い映画だと思います。
さらには「The Last King of Scotland」や「Tsotsi」などもいいです。
これらの映画はアフリカの現実を知る上で、良い足がかりになる作品だと思います。
もちろんこれらの内容が全てではありませんが。
アメリカの俳優が、アフリカなまりの英語で話しているのもすごいと思います。


話戻します。
ダイヤモンドが出るというだけで多くの命が奪われたり、問題が起こるというのは、もはや必然なのかもしれません。
多くのダイヤモンドがとれる訳ではないジンバブエでも然りです。

ムタレというジンバブエのダイヤモンド産出地には、多くのジンバブエ人が一攫千金を夢見て流入しているようです。実際僕のジンバブエ人の知り合いの数人も行ったと聞いています。
そして多くの人達が殺害されていると。

基本的にダイヤモンドの産出場所は政府が抑えているようで。
副大統領ムジュール?さん直属の軍隊が結構めちゃくちゃやってるっていうのをよく聞きます。
その軍隊を使って、自分のダイヤモンド採掘場に不法に入ってくる奴(まあ不法に入って来る人も悪いちゃ悪い)を銃で撃って結構殺してるようです。
政府が介入する前は、もっと秩序が無く酷い状態だったようなので、何が正しいかという事は断言できませんが。

他にダイヤモンドに関しておもしろいことが。
家の壁のレンガか土の中から、ダイヤモンドが発見されたことがあったようです。
それ以来、自分の家をぶっこわしてダイヤモンドを探すということがけっこうあったようです。
もし見つからなかったら、どうするのか分かりませんが。


まあとにかくダイヤモンドは人を狂わせます。
実際、一回見つけるだけで大金を手に出来る訳です。
そこには闇の業者が暗躍し、巨額の金を動かし、末端の採掘者には少額の金。
だから一般人は殺される危険があろうとも、どこにも属さず政府が管理している採掘場にも侵入します。

ダイヤモンドには常に血の影がちらつきます。
そこでは多くの血が流れています。ダイヤモンド利権の裏で。

その輝きに、僕は心打たれないなあ。
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oniko

Author:oniko
ここでジンバブエという国を知ってください。



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