流刑地にて

初めてフランツ・カフカの本読みました。まだ短編しか読んでないけど、なんか頭使って読まないと理解できません。まあおそらくほとんど理解出来てないのかもしれませんが。まあでもなんか面白いのが多いです。

今日は趣向を変えて、神馬笛で僕に降りかかった事件について書きたいと思います。
僕たちは去年の10月に神馬笛に来ました。新しく赴任した隊員は約1ヶ月首都で語学訓練やらなんやらをします。僕らも例に倣って首都で訓練をしていました。僕らはその間に現地人の家でホームステイをしました。合計で2週間ほど。
他の同期隊員は2週間やりきりましたが、僕だけ途中で中止になりました。

僕は警察官の家でホームステイしていました。語学訓練している場所まで、警察の車を使って送ってもらっていました。
ある日、警察に通報が入ったそうです。
「警察官がいつも白人を車に乗せている。あの白人はスパイであの警察官はスパイを擁護しているのではないか?」と。
白人とはつまり僕のことです。車の外から見たら僕が白人に見えたのでしょう。
僕はスパイ疑惑をかけられ、ホームステイ先のホストの人はスパイ擁護の疑惑をかけられました。
彼は謹慎処分になりました。どれくらいの期間だったか僕は知りません。詳しいことは教えてもらえませんでした。減俸処分にもなったという話もありました。
僕は僕でスパイ疑惑をかけられているわけですから、最悪の場合国外退去もあり得ると。捕まるかもしれないですからね。結局僕のほうには何もなくこうして今でも活動できているわけですが。それ以来彼には会っていません。
最近聞いたのですが、ホストの彼は結局その後も職場でずっと疑われたままで、最後は同僚をレイプしたという事件をでっち上げられ、懲戒免職になったそうです。詳しくはわかりませんが。彼は某ボランティア機関の援助で日本に研修に行ったりして、結構地位も良かったそうです。通報した人は彼を妬んでいた人間がしたのではという噂もありました。

今までこのことを書くつもりはありませんでしたが、つい最近解雇になったというのを知って、書かずにはいれませんでした。こういうことが起こりうる場所があるとただ知ってほしかったからです。
失業率が80%くらいと言われているこの国で次の職業を見つけるのは非常に難しいことというのは容易に想像できます。
ただ僕には何も出来ません。
この事件があった後、携帯を変えられ彼の連絡先も分からなくなりました。ただ会ったところで何も出来ないでしょうが。

こんな事日本では有り得ないでしょう。
僕の理解の範疇を超えていることは確かです。
もはや何が正義で何が悪なのかなんてわかりません。
誰が悪くて、誰が責任を持つべきなのかなんてよくわかりません。
何が起こるか分からないと言われ赴任しましたが、まさかこんなことが起こるなんて夢にも思っていませんでした。

これについての個人的な意見をここで書くことは避けます。どう思うかは読んだ人それぞれに任せたいと思います。
よくわからないけど、世界にはこんなことが起こりうる場所もあるってことです。


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その家の子供たち
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ワンダーフォーゲル

ハローもグッバイもサンキューも1日で嫌なくらい言うようになりました。日本に居る時には想像できないほどに。
だからこそ今、この曲を聴くのだと思います。

最近疲れています。
朝5時頃に起きて朝練に行きます。帰ってからは夕方の練習の準備とか。その後昼から巡回指導に行き、最後に大学で夕方の練習。
その間チャリンコで1日15キロ以上は走ります。しかもアップダウン激しい系。何よりもこの移動がしんどい。これが体にこたえます。
土日は試合。いつ休めばいいんだって感じです。
まあ充実してるっちゃしてるからいいんですが。

ここのとこリーグ戦に参加できるようになって、課題が見えてきました。でもなかなか練習時間が確保できない。工夫してやらないとだめです。

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真面目に指導している日本人

でもリーグ戦が行われるのは首都。かなり僕の任地から遠いです。移動のための車を見つけるのも大変(大学と交渉)。最近はバスじゃなくてトラックしか貸してくれないので選手可哀想です。

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こんな感じで首都まで(約90km)移動

まあなんか大変です。
でも来週学校が休みなので、世界三大瀑布の一つヴィクトリアフォールズに行きます。そりゃあもう楽しみです。


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教え子の小学生が勝手に写真撮ってました。

The catcher in the rye

なかなか面白い本でした。
主人公の奴は救いようがない奴だけど、個人的に好きなタイプです。

今日から遂にリーグ戦が始まりました。待望です。
今日は女子の試合だけでした。
学校がバスを出してくれず、ピックアップトラックに16人乗ると言うすごい状況で首都まで約90Kmの旅路を乗り切りました。

157-4。
今日のスコアです。もちろんうちが負けました。
こんな酷い試合、バスケ人生で初めてでした。しかも自チーム。
女子は練習に来ないけど、試合の時だけはくるっていう感じで、全然練習できていません。
しかも相手のチームがめちゃくちゃ強い。
もうどうしようもありませんでした。
うちの女子のチームは中学校の球技大会レベル。
男子でも、高校の県大会ベスト32くらいのレベル。

これからしっかり指導しないとと確認した1日でした。
あまりにもひどい。しかもうちのチーム途中からまったく走らんくなるし。どうしようもなかったです。

でもこれが僕の仕事です。
どんなに酷かろうが、そこで頑張って周りを変えていくしかありません。
さらに自分も進化しないと。
そんなことを友達と電話してて、改めて思いました。

さあ、明日からまた頑張ろう。
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ここでジンバブエという国を知ってください。



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